住宅 リノベ 建築家

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リノベ  建築家

 街を歩いていると、昭和に建てられた同じデザインの住宅が、連棟している風景を大阪や京都郊外、滋賀でよく見かける。長屋のように建物は繋がってはいないが、建物の間隔は狭く敷地面積や建物の面積に余裕が無く、現代の暮らしでは少し手狭に感じる間取りが多い。


そのような住宅のリノベーションの計画案である。この計画は、既存の住宅の耐震改修を兼ねてリノベーションを行い、また増築も行い実質の面積を広げる。この形式の住宅は間口が狭い事、そして駐車場がビルトイン形式である為に、構造的な補強を行いつつ、住空間に広がりを感じられる考慮が必要である。そこで採用したのが、ファサードを半透明にして、外との繋がりを遮断せずに、内部空間と外部空間を地続きにする方法で、限られたスペースを最大限の演出を考えた。夜になると、ファサードが住まいの生活の灯りが外に溢れ出る事から、暗く古びた町並みに人な気配を感じられる影響を与える。


住宅 リノベ 建築家




増築部分にも、プライベート性が低い場所には、この半透明の外壁を使用して、外部なのか内部なのか曖昧な空間を表現していく。 このように、築年数の古い建物で面積が少し狭い建物であっても、法律的に建ぺい率や容積率に対する余裕があれば、増築を行い既存の建物と繋げる事は可能であるので、新築を建てるケースよりかは予算が安くなる場合は多い。デザイン的な問題としても、既存の建物を補強する計画であれば、新築同様の自由なプランニングも可能である。


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