京都五花街の宮川町通りと花見小路通りは、私の建築設計事務所から、宮川町通りは２分、花見小路通りは５分程歩けば到着するので、宮川町通りは通勤路で、花見小路通りは会食でよく使う通りである。

昨日もお世話になっている方々が、京都に来られていたようで、私の建築設計事務所がこのあたりにあるとの事を思い出して、突然電話をくださって、今、花見小路通りの料理屋さんで食事をしているので、時間があれば来ませんか？との誘いを頂いた。ちょうどその時は、仕事もひと段落をして、周りの片づけをしていた時だったので、伺う事が出来た。

この距離なので、フラっと花街に出掛けられるのは、便利な立地だなぁと思いながら、京都最古の禅寺である建仁寺の境内を通らして頂き、花見小路通りへ抜ける。建仁寺の昼間は、観光客が多く賑やかであるが、夜は地元の人くらいしか行き来しないので、静寂が味わえる。その建仁寺の北門を出ると、写真の花見小路通りに出るので、その落差にも驚かされる。京都一の花街である花見小路通りは、いつでも人がいっぱいで、観光地感を味わえる楽しい場所である。

この町で食事をした時の一つの楽しみがあって、会食が終わり帰路での雰囲気が何とも言えない情緒を感じる。遅い時間ともあり、辺りのお店が閉まって人通りが少なくなった、祇園の町を歩くとお酒のせいもあるのか、時代感覚を失い過去へタイムスリップしたような感覚になる。その時に味わう町並みは、京都だなぁと溜め息が出るほどに美しい。

京都に来られた時は、そんな事も楽しみの一つとして頂ければと思う。これから京都は良い季節です。