ローコスト狭小住宅

コメントする
Blog
狭小住宅リノベーション

 ローコスト狭小住宅についての検討方法を記載していきたい。ローコストの家づくりで必要なのが、家づくりの方向性や暮らし方の検討が必要になってくる。それはどのような事を言っているかというと、新築住宅を選択するのか、リノベーションを選択するのかなど、住まいの計画をするにあたっての最初に考える事となる項目の検討である。


狭小住宅新築案1
狭小住宅新築案1
狭小住宅新築案2
狭小住宅新築案2




そこで予算が大幅に違がってくるのである、今回紹介する物件は、ローコストであれば新築やリノベーションのどちらでも良く、そしてこの狭小敷地に住まいを建てる事が出来るのかという事であった。要求される条件としては、この敷地内に駐車場が欲しいとの事で、1階の面積のほとんどが、駐車場となる事になる。


新築の場合は、新築する建物の見積を作成する事だけで済むので、見積と実際の金額では金額の開きは少ないが、リノベーションに関しては、既存建物の現状で見積が変わってくるので、現場での確認作業が増える。設計前に確認できない箇所が多いと、それだけ見積が不透明になり、金額を高めに設定しておくなど、実際の予算と合わせる為の工夫がなされている。また予算取りが出来ていないと、工事中の増額となる事もある。


この敷地で、新築工事を行う案とリノベーションの案の両方を見て頂きたい。プランの内容的には、リノベーションであるから自由に要望通りの平面が出来ないという訳ではなく、新築とリノベーションの両方が十分要望を満たす事が出来ている。


狭小住宅改修案
狭小住宅改修案 左:改修前 右:改修後




新築は一から設計するので、外観の外観や室内のパターンが豊富に提案出来て、沢山のバリエーションの中から選択していく事になるが、リノベーションに関しては既存の建物があっての設計となるので、提案のバリエーションの数でいうと新築よりは少ない。


狭小住宅リノベーション前
狭小住宅リノベーション前
狭小住宅リノベーション後
狭小住宅リノベーション後




しかしリノベーションでも要望を満たせている事や、クライアントの想像以上の提案を行う事は可能であるので、ローコストの場合はまず、リノベーションの検討から始める事が多い。 新築を選択するのか、リノベーションを選択するのかによって、見積が大きく変わってくるので、そのケースに合った選択をする事がローコスト住宅を成立させる大きな要素となってくる。




そのような事を考えると、土地探しや新しい住まいが欲しいと考え出した段階で、建築家に相談する事は完成まで上手く纏める方法の一つなのだと思うし、必ずしもクライアントは自分がどんな住まいが欲しいのかを、十分に分かっていない事が殆どである為に、沢山の住まい方のバリエーション提案を受けられる事も一つのメリットである。


コメントを残す