京都高瀬川沿いの空間

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高瀬川

 高瀬川沿いの五条通りから七条通りにかけての町並みが、下町の京都らしさを感じられる人間性溢れる空間となっており、京都駅へ向かう時はこの場所を通るのが、一つの楽しみである。最近では均質的な都市開発が進み、このようなワクワクする町並みが減ってきている中、通る事が楽しみになる道は少なくなって来ているように思う。


高瀬川と道路
高瀬川 石庭




以前この地域は、五条楽園といわれ、遊廓が建ち並んでいた歓楽街である。今は建物だけが残されたまま、人通りは少なくゆっくりとした時間だけが流れている。 そんな町並みで、高瀬川と木屋町通りの関係性から出来た、パブリックスペースがとても魅力的である。


高瀬川 パブリックスペース
カフェの縁側

道幅が1mから4mの間で、変形しながら高瀬川と接している道には、ガードレールや手すりなどは、設置されておらず、花壇や植栽などがところどころ、植えられている。その間にお地蔵さんや休憩する空間など、暮らしの工夫が川と道の境に施されている。そのパブリックスペースは、どれも日本人的なるものを感じる。


このような、その場所独自の空間が少しでも増えていく事で、日本の町並みも豊かになるのではないだろうか。


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