
京都を拠点に設計事務所を構えると、仕事として増えてくるプロジェクトが、住宅のリノベーションである。京都では町家や長屋などが主な設計となるが、京都の中心地から少し離れると、古民家などの設計にも携わる機会にも恵まれる、いわゆる茅葺き屋根の大きな土間があり家屋である。


私も祖母が所有する古民家が、廃墟となっている為、仕事の合間を縫って今後の利用を考えているが、なかなかこれで行こうと決心するアイディアに恵まれず、計画が先延ばしになっている状態である。住居スペースとしては、事足りているので何かの店舗かコミュニティースペースかなどを、考えるがどれも良くない。


また数百年前の建物の為に、傷み具合は著しく、一般的な施工の流れで進めると巨額な費用が必要となるのが目に見えている。今まで培って来た、アイディアとネットワークを利用して、ローコストで尚且つ、今後も愛される建物として、再生する事を目指したい。 完成時期は未定であるが、毎年少しずつ進める事を目標に取り組んでいきたい。
