
世界遺産二条城を舞台にしたインターナショナルアートフェアが9月6日~9日まで開催しているので、プロジェクトが一段落した合間に少しの時間だったが、訪れる事が出来た。



お盆が過ぎ、雨の影響もあり今年の夏は終わったと、体力的に安心していたが、一時的な涼しさだったようで、この日は9月にも関わらず猛暑日の過酷な環境であった。

二条城で開催している事もあって、訪日外国人の観光客が沢山いる中で、そこをかき分けて、artKYOTOの会場に辿り着く。会場内はもちろん、エアコンは無く主催者側の疲労は手に取るように感じとれた。

作品はそれぞれのギャラリーブースに分かれて展示されているのだが、まず目に飛び込むのが、台所・御清所の建築的な豪快さである。ここまでの大空間を上部で剛性を保つ為に、巨大な大木が細かなピッチで架けられている、構造を見るだけでも、見応えがあるものだった。そんな空間に古美術から現代美術まで、幅広いジャンルの作品を体験する事が出来る珍しい機会であった。


私の興味がそそられる作品は、職業柄、立体物や空間を感じ取れる作品が多い、また工法や素材など、私の設計に取り入れる事が出来ないかなど考えながら、ぐるぐると会場を巡る。最近では、それぞれの作家の作家性や考え方に対して、注視する事が増えて来た。


私自身、建築の設計依頼を受ける事が徐々に増えてきている中、自分の作家性とは何かをよく考えさせられる。このままの状態で果たして10年後は、どうなっているのかなどの考える中での、打開策を求めているのかもしれない。
著名な芸術家たちの歩みは、とても心強く拠り所となる。