RC住宅 建築家

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崖地 RC住宅

 関西の大阪・京都・兵庫・滋賀などで、住宅設計を依頼が多くなって来ている中で、その住宅のタイプとして、ガレージハウスやローコスト住宅、変形敷地などの提案が大半である、しかし私はRC住宅というジャンルでは、下積み時代から数えるとRC住宅の設計が一番多い。ここ数年で、鉄筋コンクリート造での提案をした、内容をお見せして行きたい。


RC住宅 ローコスト
RC住宅




このパースは、崖地に設計したRC造の住宅で、当該敷地の大半が急勾配の崖となっており、敷地の落差が6m以上あり、見晴らしが素晴らしい個性のある敷地であった。建物は3階建てとして、LDKのある家族が集まるフロアーの天井高さを高く取り、敷地の崖をせき止める擁壁も兼ねた住宅は、一般的な住宅のシルエットとは違って、シャープな外観となっている。プランニングに関しても、RC造だからこそできる、アクロバット的な造形が大空間を演出しており、豪快な空間構成が可能なので、RCならではの空間となっている。


狭小地 RC住宅
RC住宅 街中




次に都心部の住宅地が計画地の敷地に、RC造の住宅を計画した。前面道路側にインナーガレージを設け、敷地の奥側に住居スペースとなった構成となっている。その住居スペースは、細長い敷地形状のデメリットを最大限広く感じられる住まいにする為に、両側を庭でLDKを挟み、その中心にあるLDKをRC造のコンクリートスラブが、橋のように架かった空間となっている。木造の在来工法であれば、耐力壁が必要となったり、木造ラーメン構造であれば、門型フレームが必要になったりと、このような開放的な空間が出来ないが、RC造であればこのような、開放的な空間とする事も可能である。


RC 別荘
RC造 絶景




住宅の他にも、富士山と山中湖を一望する事が出来る、自然豊かな敷地でホテルの提案も行っている。RCの力強さや、ダイナミックさを活かし、自然豊かな場所にあるべき姿を考えて形造る事が、比較的しやすい材料である為、この提案は表現的な彫刻のような建物となっている。


RC ホテル




日々それぞれの構造の良さや、要望に適した構造選択をして、建物を設計しているが、RC造の下積み時代から培った、コンクリート建築のスキルを発揮できる日が待ち遠しい。
(私が7年間下積みをしていた、コンクリートの住宅作家である、森村建築設計事務所のHP。)


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