神戸市でガレージハウスが要望のプロジェクトがあり、ファーストプランとして提案を行った。ガレージハウスの案件が増えて来ており、今回は車を４台所有している中で、２台をインナーガレージに駐車して、他の２台は、屋根有りの外部に駐車する計画となっている。ガレージハウスを計画する場合、ゾーニングのバリエーションが、そこまで多く考えられる事が少ないが、要望が上手く纏まるかがポイントとなってくる。

今回の場合は、敷地の間口が広い為、車４台を並列に並べる事も可能であったが、車２台を縦列に並べるアイディアも提案に含めた。今回の場合は、生活をしながら車をいろんな角度から、眺める事が出来るようにする為に、縦列の案も含める事にした。所有台数が多い場合のガレージハウスで、敷地に対する、建ペイ率や容積率を最大限まで使用して計画をする場合は、要望を満たす為にどうしても効率優先となり、ただ車を家の中に駐車しているだけのプランとなってしまわないように、何かしらの暮らしが楽しくなるアイディアが必要とされる。今回の縦列案は、車を横から眺める事が出来る事や、インナーガレージに中庭との関係を加える事で、開放的でありプライバシー性の高い空間を造り、車いじりを楽しむ事も出来る環境とした。

また４台並列案に関しても、外部と内部の関係性が分断されない事を意識して、住空間の周りに庭を包み込むプランニングをする配置とした。また住居部分とインナーガレージ部分を使い、１m程であるがインナーガレージを室内側にめり込ますプランニング採用しており、住宅とインナーガレージの関係性を密にする狙いも施している。

今回はファーストプランという事もあり、クライアント側がどのような家づくりのイメージを持っているかを確認する、たたき台のような提案でこれから打ち合わせを重ねながら、様々な方向の検討をしていく事となるだろう。