
京都市南区で計画中の住宅のスタディーを行っている。平面図と模型を交互に検討しながら、お互いを行き来しながら検討するのが、私が良く行う検討方法で、この作業は学生時代からといっても良いくらいである、偶然にも下積み時代に勤めていた、設計事務所もこの検討方法を採用していたので、独立後もこの作業はアイディアを考える上で、大切な手順となっている。

大学時代はそれ程、制限が無かったので平面図よりも、模型のウエイトが大きかったが、設計事務所の実際の仕事となると、お互いのバランスが均等になるくらいの、検討バランスを保つ。
模型を作って見て、あまり良くない事に気がつかされたり、模型を平面図に落とし込むと、上手くプランが纏まらなかったりと、絶妙なバランスが必要となり、小手先の変更は出来なくなるほどに完成度を高めて行く事が、この検討手法の流れで、その醸成したアイディアの美しさを、ダイレクトに表現していくことが大切である。

以前勤めていた、設計事務所の所長は、RC作家であったからこの設計手法を採用したのかもしれない。私も自らの作品性の確立を夢見ているが、その第一歩は設計手法を選択や考案なのかもしれない。
またはその逆なのかもしれないが、まずは設計が出来る喜びを、頂いた仕事の一つ一つを全力で取り組みたいと思う。