
京都の夏は暑い、暑すぎる。京都人はそんな環境を、美に変換して涼を楽しんできた。有名なところで言うと、鴨川の川床や貴船の川床がある。京都の長い歴史の中でも、たくさんの涼を感じられる、モノやコトは多いので、何点かピックアップしてみたい。

ここであげた二枚の写真は、古くからあるモノだが、氷柱は最近では見る事が少なくなった。しかし風鈴は現代でも良く見かける。デザイナーとしては、このような長いスパンで存在し続ける、モノやコトのアイディアの提案が出来ればと常日頃から考えている。
そのような考えを発想する為、日常生活でもアンテナを張って街中を歩いていると、面白い参考事例と遭遇した。


この二枚の写真は、高瀬川沿いにあるカフェ店舗(写真上)とホテルの待合スペース(写真下)で、都市に縁側を備えたような考えで、高瀬川の涼を楽しめる演出となっている。このような今の時代に合う、京都人のアイディアを、最近のテーマとして考える事が増えて来た。