昨年度に卒業した学生から話があるとの事で、卒業式から会うのが４カ月ぶりという、懐かしくも何ともない。（笑）だがその話の内容が気になったので、 京都・四条河原町の裏通り、花遊小路 にある路地裏ビストロ のLanka（ランカ）で会食をして来た。

教え子と言っても、私が学生に何か影響を与えられる事や、その人を成長させられるとは思っていないものの、数年の付き合いのあった学生が、今何を感じ、何を考え、何をしているのかは、少しは気になるもので、楽しみでもあった。

私は学生からの相談を受けても、道しるべとなるような、助言などはするタイプでもなく。とりあえず話を聞きキャッチボールをする事を心がけていて、そこで私も気が付かされる事も多い。芸術の世界は大半が物事を一人で考え模索する事から、頭が固くなりやすいのかもしれない、それがその人の個性や作品性となるだが、昨今のコンテキストの移り変わりの早さに対しての対応は出来ていないはずである。またムーブメントのスパンが短く、膨らみを持たない社会には、今の若者の考えの方が時代に合うのだと思う。

食事をしながら、その話を聞き進めて行くと、これからの仕事の事や仕事の辛さなど、学生から社会人になって、誰しもが思い悩む恒例話題であった。この問題に関しては、いつの時代も変わらないのだなぁと思い、面白くもあった。

いくらITが発達したからと言っても、電話やメールだけでは物足りず。おいしい料理を食べながら、面と向かって沢山の話しをする事で、少しは元気な顔になっていた。 今後押し寄せる様々な出来事から、どのようになるのかが楽しみだ。