
瀬戸内国際芸術祭2019が開催中だったので、仕事の合間に直島を訪れた。直島には15年ぶりで、以前に訪れたのは大学生の1回生だった記憶がある。当時の地中美術館の衝撃は今でも覚えており、今回の見学もおのずと期待が高まる。
今回はその15年の間で新しく出来た、場所を優先して巡る計画とした。時間の都合で屋外アート展示を一つずつ巡る事が出来なかったのは残念だったので、またの機会としたい。

2015年に竣工した、三分一博志設計の直島ホール。ここは直島の島民のお祭りやスポーツ・レクリエレーションの拠点として利用されている。三分一博志は、この設計にあたり本村地区を2年かけて調査し、中世から続くこの地域特有の考えを纏めた。 三分一博志は、水・光・熱などの自然エネルギー(宇宙)を利用した、設計を得意とするとされる。この内容で注目しておきたいのは、その場に潜在する自然エネルギーを醸成する事の設計で、その醸成した内容が魅力的な空間となって、またその歴史に残るサイクルが私は魅力的に感じている。まだまだ三分一博志の思想や作品を理解できていないので、この建物をきっかけに勉強していきたい。


